1. シーピー化成株式会社の企業概要と出展ブースコンセプト
シーピー化成株式会社は、岡山県に本社を構える食品容器メーカーです。
弁当容器や惣菜向けトレーを中心に、現場の声を反映した製品開発を続けており、製造・販売の現場双方で「使いやすさ」を重視してきた点が特徴です。
今回の出展ブースのテーマは、「現場の負担を減らしながら、今の市場環境に合った容器提案」。
省力化・サイズ最適化・環境配慮という業界の"今"のトレンドにあった商品を今回は2点ピックアップしてご紹介いただきました。
2. 見どころ:「小さく・軽く・扱いやすく」今求められる弁当・惣菜容器
今回は、ブースの中でも注目の商品を2つご紹介いただきました。
現場の省力化や、環境に配慮された弁当・惣菜関連の今知りたい商品です。
テープ止め不要で作業効率を改善「CBFNビルトシリーズ」
このシリーズは、「テープ止めをしなくてもフタが外れにくい容器を作れないか」という現場からの要望をきっかけに開発されました。
テープ止めが不要になることで、
- 包装工程の作業時間短縮
- テープ資材・テープ台のコスト削減
- 工場・バックヤードの作業動線改善
といったメリットが生まれます。
さらに今回の展示では、原材料高騰を背景に進む“弁当の小型化”ニーズに対応した新サイズも紹介されていました。
従来品と比べて約2/3程度までサイズダウンした規格をラインナップに加え、内容量を調整しやすい点が評価されています。
軽量化と見栄えを両立した惣菜容器「KLVシリーズ」
もう一つの注目商品が、惣菜・揚げ物向けの「KLVシリーズ」です。
従来のKLシリーズと比べ、サイズによっては最大約18%の軽量化を実現しており、原料使用量を抑えることで環境配慮にもつながる設計となっています。
底面にはアーチ状の凹凸構造を採用。これにより、
- 油や水分が食材に戻りにくい
- 油切り紙・給水紙を使わなくても対応できる可能性
といった実用面でのメリットが期待できます。
また、本体形状に高さと立体感があるため、同じ内容量でもボリューム感が出やすい点も特長です。
売り場での見栄えを重視するスーパーマーケット惣菜売場への、提案の幅が広がるシリーズと言えるでしょう。
3. 中央化学株式会社の企業概要と出展ブースコンセプト
中央化学株式会社は、スーパーや飲食店、テイクアウト市場を中心に、使い捨て食品容器を幅広く展開するメーカーです。
FOODBIZ SUMMIT 2025のブースでは、人手不足の深刻化や衛生管理強化、さらに環境配慮への関心の高まりといった現場課題に対し、「容器でできる解決策」を多数ご紹介されていました。
単なる新商品の紹介ではなく、「なぜ今この容器が必要なのか」「どんな業態・現場で価値を発揮するのか」を明確に打ち出した展示は、業界人にとって使用や提案イメージがつきやすいうれしいポイントでした。
4. 見どころ:人手不足・衛生・環境課題に応える2つの提案
今回は、現在の業界課題への解決のヒントとなる注目展示を2つご紹介いただきました。
今後使い捨て容器の普及も期待される介護現場にぴったりの商品もあります。
メラミン食器からの置き換え提案「ディスポ容器 CTカインド」
1つめの注目ポイントは、介護施設や給食現場を強く意識したディスポ容器(使い捨て容器)「CTカインド」シリーズです。
従来、介護施設ではメラミン食器が主流でしたが、洗浄・消毒作業の負担や、感染症対策への不安が課題として挙げられていました。
CTカインドは、洗浄工程そのものをなくすことで、作業負担軽減と衛生管理の両立を図れる点が大きな特長です。
さらに、蓋をしたまま再加熱が可能という点も大きなメリット。蓋材質に耐熱PPを採用し、電子レンジでの再加熱に対応が可能となりました。
容器底面はスプーンでもすくいやすい丸み形状となっており、利用者の「食べやすさ」まで配慮されています。
カラー展開もピンクやベージュなど、従来のメラミン食器に近い柔らかな色合いを採用。介護する側・される側ともに配慮が光るシリーズです。
紙素材で高級感と効率を両立「SKSシリーズ」
2つ目の見どころは、紙素材を使用した弁当・寿司・お重向けの「SKSシリーズ」です。
高級弁当や寿司では、従来「折箱」が使われるケースが多く、保管時に場所を取る・輸送中に破損しやすいといった課題がありました。
SKSシリーズは、スタッキング性に優れた設計により、バックヤードや物流現場での省スペース化を実現。
また、紙素材でありながら、弁当・寿司・中皿入りなど用途に応じた幅広い形状とサイズ展開が用意されている点も魅力です。
柄バリエーションも豊富で、さらにオリジナルデザイン対応が可能なため、店舗の屋号やブランドロゴを入れた別注商品も製作可能。(ロット要相談)
「プラスチック一択」ではなく、用途や価格帯、環境配慮ニーズに応じて紙容器も選べるという新しい選択肢です。
5. 株式会社ピエクレックスの企業概要と出展ブースコンセプト
株式会社ピエクレックスは、村田製作所グループの技術を背景に、「電気の繊維で世界を変える」をビジョンとして掲げる素材メーカーです。
最大の特長は、「人には感じない微弱な電気を繊維自体が発生させ、その電気の力で菌の増殖を抑制する“電気の繊維”」という独自技術。
FOODBIZ SUMMIT 2025のブースでは、実際の製品や導入事例を中心に食品業界への新しいご提案として来場者の目を引く展示をされていました。
6. 見どころ:衛生対策と環境対応を同時に 「電気の繊維」という新しい選択肢
今回は、「電気の繊維」を使用した、ユニフォームをご紹介いただきました。
「電気の繊維ってなに?」「どんなメリットがあるの?」など皆様が持つ疑問を徹底解説いただきました。
電気の力で菌を抑制する「体感型」素材提案
ブースには、靴下やタオル、Tシャツといった身近なアイテム。
これらはすべて、力が加わることで微弱な電気を発生させる繊維技術を応用した製品です。この電気は人には感じないレベルでありながら、菌にとっては増殖しにくい環境をつくるという点が特徴。
静電気のような不快感は一切なく、安全性の面でも安心できるのもポイントです。
着目したいのは、
- 抗菌効果が薬剤ではなく繊維そのものに由来すること
- 洗濯を繰り返しても効果が持続すること
「抗菌=後加工」というイメージを覆し、“素材段階から清潔性を備えたユニフォーム”として説明できる点は、食品工場・外食・イベント運営などへの新しい選択肢となりそうです。
環境配慮と循環を見据えたユニフォームの新しい在り方
もう一つの大きな見どころが、環境配慮型素材としての側面です。
ピエクレックスの素材は、トウモロコシやサトウキビなど「食べられない部分」を原料としたバイオ素材を活用し、適切な環境下では生分解し土に還る特性を持っています。
実際の採用事例では、毎年使い切り・廃棄されていたイベント用衣類を、
- 使用中は抗菌性で快適に
- 使用後は“廃棄物”ではなく“土に還る資源”として処理
というメリットから、ピエクレックス製品へ置き換わったという事例もあるとのこと。
さらに縫製糸やボタンに至るまで、生分解可能な素材を選定しており、「結局一部が分解できない」という課題も解決。
容器・資材だけでなく、「着用するユニフォームを衛生的かつ環境に配慮されたものへ」という新しい発想です。
7. まとめ:「軽量化・省人化・新素材」各企業が挑む業界課題
今回は、FOODBIZ SUMMIT 2025のゴールドパートナー企業3社のブースの様子をお届けしていきました。
それぞれの企業が「軽量化」「省力化」「新素材」などのテーマを置き、業界が「今」抱える課題の解決を目指していました。
今後も変化していく業界が抱える課題に対して、それぞれの企業がどんな提案をしていくのか、楽しみです。
